パニック障害への鍼灸・漢方薬

パニック障害の症状
パニック障害は不安障害の一つに分類されています。
急な動悸・息苦しさ・理由のない不安や恐怖によって生活に支障をきたす疾患です。突発的な体験をきっかけに脳が恐怖を強く記憶し、同様の状況で過剰反応が起こる場合があります。
- 電車の中で急に息苦しくなった
- 運転中に強い動悸とめまいに襲われた
- 人が多い場所で急に意識が遠のく感覚になった
「また起こったらどうしよう」という予期不安が強まり、外出や人混みを避ける行動が習慣化することもあります。

通常は薬物療法や心理療法が中心となりますが、近年では鍼灸等の身体感覚からのアプローチもサポートとして注目されています。
安心できる空間で、「もう大丈夫」という感覚を取り戻すお手伝いを致します。
鍼灸が「安心感」を生み出すメカニズム

鍼灸のやさしい刺激は、皮膚や感覚センサーを通して呼吸や心拍を落ち着け、内臓の働きを整える効果が期待できます。
こうして生まれた小さな「安心感」は脳に伝わり、こころにも余裕をもたらします。
余裕が生まれると、ものの見方や考え方が柔軟になり、日常の中で新しい行動を選びやすくなります。
安心感 → 心の余裕 → 認知の柔軟性 → 行動の変化
この流れは偶然ではなく、からだの仕組みに沿った自然な変化です。
丁寧な対話と小さな安心を重ねながら、日常が少しずつ変わっていく――そんな体験をお届けしたいです。
鍼灸・漢方薬 不安症状に関する論文報告

直接パニック症状への論文ではないですが、不安や自律神経への有効性は示されているものがあります。
①JAMA Network Open(IF 10.5, 2024)
鍼がパーキンソン病患者の不安を有意に改善。
②Frontiers in Psychiatry(IF 3.2, 2024)
更年期女性の全般性不安に、偽鍼より本物の鍼が有効。
③Autonomic Neuroscience(IF 約3.3, 2024)
鍼が心拍変動を改善し、副交感神経を高める。
④JAMA Internal Medicine(IF 23.3, 2024)
慢性痛に鍼が有効。身体が楽になることで心も安定。
⑤Frontiers in Pharmacology(IF 4.7, 2024)
漢方「逍遥散」が消化器・自律神経を整え、不安やイライラを改善。
(信頼度について)
インパクトファクター(IF)は「その雑誌に載った論文が平均して何回引用されたか」を表す数字で、数字が大きいほど学術的な影響力が大きいとされています。
④JAMA Internal Medicine(IF ≈23) ①JAMA Network Open(IF ≈10.5)などは、この中で信頼性が高いです。
回復への大事なポイント「安心感」

①静かに過ごせる安心空間
当院は予約制で、施術はすべて私が担当いたします。まわりのざわつきもなく、落ち着いた空間で安心して施術を受けていただけます。お一人での来院が不安な方は、ご家族と一緒でも大丈夫です。
②信頼できる人とのつながり
施術者は、不妊カウンセリング学会認定カウンセラーです。定期的に学会に参加し、心理面の知識を深めています。体のことだけでなく、心の面も安心してご相談いただけます。
③身体からの安心感覚
心地よい鍼刺激は、リラックスの神経を高める働きがあります。呼吸が深くなり、手足が温まり、心拍が落ち着く――そんな身体の安心感は、気持ちの安定にもつながります。身体感覚(内受容感覚)は感情面にも影響することが分かってきています
④毎日の暮らしに寄り添うセルフケア
ご自宅でも取り入れられるセルフケアとして「コミュニティ・レジリエンシー・モデル(コレモ)」をご紹介しています。認定ガイドとして、日常の安心づくりをサポートいたします。
パニック障害への漢方薬


パニック障害は、心だけでなく体のバランスにも影響します。漢方では「体質」に合わせて、不安や動悸をやわらげていきます。
1. 神経が過敏でドキドキが強いタイプ
緊張しやすく眠れない方には、気持ちを落ち着けて心を守る「柴胡加竜骨牡蛎湯」や、やさしく安心感を与える「甘麦大棗湯」が用いられます。
2. 胃腸が弱く、不安が胃に出るタイプ
吐き気やのどの詰まりには「半夏厚朴湯」、食欲不振や胃もたれを伴うときは「六君子湯」で体を支えます。
3. ストレスで悪化するタイプ
イライラや気持ちの波が強い方には、女性に人気の「加味逍遙散」や、不眠・神経の高ぶりに「抑肝散」が用いられます。
4. 冷えやめまいを伴うタイプ
冷えや立ちくらみがある方には「苓桂朮甘湯」や「桂枝加竜骨牡蛎湯」で血流を整えます。
パニック症状・不安感 アンケート
【パニック障害・過敏性腸症候群】

どんな話にも親身になって聴いてくれます。お店の雰囲気はとても落ち着きます。

【パニック障害 過敏性腸症候群 側弯症】
20才位の時にパニック障害になり、その後、体の不調が続き、薬を飲んでもなかなか治らなかったため、ネットで見つけて通うことになりました。
胃腸の不調や生理周期がだんだん良くなりました。
そして、一番驚いたことが通い始めていたころは、側弯症(そくわんしょう)で体が右側に傾いていて、右肩が挙がりにくかったり、足が挙げづらかったのが、今では治ったことです。
先生はとても優しく、どんな話にも親身になって聴いてくれます。お店の雰囲気はとても落ち着きます。
私はいつも一番最初に行くのですが、冬は暖かく、夏は涼しく部屋の温度を設定してくれています。もっともっと元気になるように、通い続けていくつもりです。
※お客様個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
【動悸・めまい・不安感】

安心して色々な事を相談させてもらって、それだけでも気分が軽くなりました。

【動悸 めまい 不安感 自律神経不調】
自律神経失調症と診断され、2カ月ほど服薬していましたが、動悸、不安感、めまい、全身倦怠感など悪化するばかりで、東洋医学での改善を期待してきました。
少しでも良くなる糸口になればと不調をおして来たところ、問診では、原因となる昔の出来事から考え方に至るまで、丁寧かつ冷静にカウンセリングして頂き、想定外に号泣してしまいました。
アロマとお灸の香りが合わさり、おばあちゃんの家に来たようなリラックスした気分になりました。
安心して色々な事を相談させてもらって、それだけでも気分が軽くなりました。初回施術後は、お風呂上がりの子供のようなリラックスした顔の自分に驚きました。
すぐに全ての症状が消えたわけではありませんが、よく眠れるようになったり、胃腸症状が落ち着いたり、2回目以降は動悸も落ち着いてきたと思います。漢方薬も併用しているので、焦らず続けていきたいです。
※お客様個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
【フラッシュバック・抑うつ・動悸】

アドバイス通り、良い眠りを繰り返す事で、短期間で回復する事が出来ました。

【フラッシュバック 動悸】
隣県の実家で営んでいた会社が破産し、高齢の父と自閉症の弟を見附市に住まわせ、世話をする事になりました。
実家の片づけ、負の財産の手続き、家族間の確執、不安、悲しみ、来る日も来る日もそう言ったことに追われ、心身が辛い状況になってしまい、通院を始めました。
良い香りのする素敵な部屋で、そういった事も含め体調の事をお話し、施術を受け、アドバイスをいただきました。
薬を服用する事より、「良い眠りを繰り返すことで、辛い記憶を上書きしていく事ができる」というアドバイスには、とても励まされました。
そしてその通り、日に日にフラッシュバックが軽減し、動悸もしなくなってきました。
通いだして半年以上経ち、とても元気になりました。
コロナ感染後、心が元に戻りそうになった時もありましたが、「元気になった過程を思い出して」とのアドバイス通り、良い眠りを繰り返す事で、短期間で回復する事が出来ました。
自分の身体に回復する力が備わっている事を実感し、自身にもつながり、感謝しています。
※個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
【うつ病・不安感・動悸】

「そのままでいいです」と仰って下さり、ありのままの私を受け入れて、勇気づけて下さいます。

【うつ病 不安感 動悸】
以前、3年ほどうつで病院に通い、その後、3年半位は薬を予防的に飲みながらも、良い状態を保っていたのですが、8カ月前からメンタルの状態が不安定になりました。
運動をしたり、自分なりに改善するように試してはいましたが、気分の落ち込みや、不安感、動悸といった症状が辛い状態でした。
テレビでうつに鍼が効く、というのを観た事を思い出し、ネット検索で「はりの響き」を見つけ、一縷の望みを持って、治療を受けてみようと思いました。
ほぼ週に1回のペースで通って、3か月位は大きな変化は感じられませんでした。
それでも通い続けたのは、先生に話を聞いてもらう、その時だけでも心が落ち着いて、安心できたからだと思います。
その安心感があってか、最近動悸が落ち着き、うつ症状や不安感も多少の波はありつつも、大分良くなってきたと感じています。
先生が「そのままでいいです」と仰って下さり、弱いありのままの私を受け入れて、勇気づけて下さいます。
私にとって、その言葉はどれだけありがたいかしれません。
※個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
【息苦しさ】

回数を重ねるうちに、息苦しさもだんだん無くなってきています。

【息苦しさ】
1年位前から息苦しいことがあり、精神科に通院していました。
症状はあまり良くならなかったので、少しでも良くなればと思い「はりの響き」で施術をしてもらう事にしました。
回数を重ねるうちに、息苦しさもだんだん無くなってきています。
このまま症状が落ち着いて、精神科の薬が減薬できるようにこれからも通院しようと思います。
※お客様個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
よくあるご質問
- Q. 病院で薬を飲んでいますが、併用して施術を受けても大丈夫ですか?
A. はい、大丈夫です。当院の施術は自律神経の調整を目的としており、薬の効果を損なうことはありません。医師の指導に従いながら施術を進めていきますのでご安心ください。 - Q. 施術は痛くありませんか?
A. 当院の施術はソフトな刺激を基本としています(電気鍼も行っております)。患者様に合わせて刺激量を調節致しますので、痛みが苦手な方も安心してご相談ください。 - Q. どのくらいの頻度で通う必要がありますか?
A. 症状の程度によりますが、初めの1か月は週1~2回おすすめしております。うつ病に関しては4回目以降から効果が出やすいとの報告があります。詳しいプランは初回にお伝えします。 - Q. 完全予約制とのことですが、急な予約変更は可能ですか?
A. はい、可能な限り対応いたします。ただし、直前のキャンセルや変更の場合はお早めにご連絡いただけると助かります。 - Q. 初めての施術が不安です。どんな流れで進みますか?
A. 初回は問診と体調チェックに十分な時間をかけ、現在の状態や施術の内容をしっかり説明します。不安や疑問があればその場で解消できますので、気軽にお話しください。
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