うつ病の鍼灸・漢方薬

うつ病と周辺症状
(気持ちの落ち込み・否定的な考え)
うつ病は、精神的、身体的なストレスを背景に脳が上手く働きづらくなる気分障害の1つです。
気持ちが落ちこみ、楽しさを感じられなく物事を悪い方向に考えがちになります。

大事な点は、この感情はストレス反応に伴って出てきている症状の一部であり、個人の心の弱さなどによるものではないという点です。
自分に対して厳しくなりすぎず、今は焦らず無理なくできる事だけやっていきましょう。
(うつ病の身体面の症状)
- 食欲の変化(食欲がない、過食になる)
- 睡眠障害(入眠、中途覚醒、早朝覚醒、過眠)
- 疲労感(だるい、疲れやすい)
- 頭痛や肩こり
- めまい、立ちくらみ
- 動悸や息切れ
- 胃腸の不調や吐き気

これらの身体的な不調は、うつ病の一部であり、鍼灸・漢方薬で前向きな変化が期待できます。
うつ病の原因説

①HPA軸説(視床下部-下垂体-副腎軸)
HPA軸はストレスに反応する仕組みで、過度なストレスが続くとコルチゾールが過剰に分泌され、脳の一部(特に海馬)が損傷を受けて、記憶力や感情調節が悪化します。
②BDNF説(脳由来神経栄養因子説)
BDNFは神経の成長や再生に関わる物質で、うつ病ではそのレベルが低下し、脳の神経回路が修復されにくくなります。これが症状を長引かせる原因とされています。
③セロトニン説
セロトニンは気分や感情を調整する物質で、うつ病ではその量が減少していることが多いです。抗うつ薬はセロトニンの働きを増強することで症状を改善します。
④グルタミン酸説
グルタミン酸は神経伝達に重要な役割を持つ物質で、働きが過剰になり、脳の神経回路に悪影響を与えることがあります。
⑤免疫系の異常(脳の炎症)
免疫系に異常が見られることがあり、炎症性物質(サイトカイン)が増加し、脳内の炎症を引き起こすことがうつ病の症状に繋がると考えられています。
⑥遺伝的要因
うつ病は遺伝的な要因も影響し、家族にうつ病の人がいると発症リスクが高くなることがあります。

うつ病はこれらの要因が重なりながら発症していると考えられています。病態に個人差も大きく薬物治療の効果が出づらいケースもあるようです。
そのため鍼灸や漢方薬には、社会心理的要因(個人の特性、環境因子)を踏まえた全人的サポートが期待されています。
うつ病は、心と体がとても疲れてしまっている状態です。まずは、何よりもご自身が安心して休める環境が大切です。
鍼灸・漢方薬はうつ病サポートに効果が期待できます

[まずお身体を楽にしましょう]
当院では、鍼灸や漢方薬、カウンセリングを通じて、体と心の両方をケアし、健康を取り戻すお手伝いをしています。
うつ病になると心身の疲労で身体の調節機能(自律神経)が不安定になりやすいです。
睡眠リズムや、首肩などの痛み、胃腸症状などは鍼灸、漢方薬でアプローチが可能です。
[人対人のサポート]
うつ病の背景には「対人関係」「職場環境」「深い悲しみ」や「強い怒り」が心に残っていることもあります。
これらの社会心理的要因が強く関係しているケースは、お薬も効きづらい傾向があるようです。(お薬の有効率は30%~60%程)
鍼灸施術は時間に余裕をもって患者様に向き合えます。信頼関係を築き、安心できる環境は回復の大事なポイントになります。
[神経可塑性と神経新生]
現在一生を通して脳細胞は治癒し新しく結合することが可能だと考えられています。
また「同時に刺激された神経同志はつながりやすくなる」との研究結果からもあり、不安定な心理症状も「安心感」「人のつながり」「身体の心地よい感覚」等の前向きなの因子に働きかけることで、「脳と身体の安心システム」も高められると考えております。
あなたやご家族がお悩みでしたら、ご相談ください。
回復への大事なポイント「安心感」

①場所の安心
当院は予約制で私が全ての施術を行っております。流れ作業のような周囲のざわざわした感じもなく、安心して施術や会話をできる空間をご用意してます。(お一人での来院が不安な方は、ご家族の方も同伴で施術も大丈夫です)
②人の安心
当院では不妊カウンセリング学会認定カウンセラーが施術を行います。不妊の分野のみでなく、カウンセラーとして定期的に学会参加をしております。心理面へのお悩みも専門家としてしっかりサポートさせて頂きます。
③身体からの安心感覚
丁寧に心地良くツボに鍼を行います。鍼灸はリラックスの神経を反射的に高める効果が期待できます。穏やかな心拍、手足が温かくなり、呼吸が深くなる等の身体感覚(内受容感覚)は感情面にも影響することが分かってきています。身体が安心すると気持ちも安定しやすくなります。
④日常生活での安心
自宅で簡単に取り入れられるストレス管理法にコミュニティー・レジリエンシー・モデル(コレモ)をおススメしています。
コレモガイド認定をうけておりますので、セルフケアでの心の安定のサポートも行えます。
漢方薬 うつ病サポート


経験豊かな鍼灸師が、実際にお身体をお腹の緊張、脈拍、冷えなどの状態を丁寧に評価します。
オンラインの様な便利さはありませんが、今のあなたに最も合った漢方薬を鍼灸の施術方針と一貫性を持って選薬します。
1. 抑うつ感や不安を和らげる漢方薬
症状: 抑うつ気分、喉や胸の違和感、呼吸困難、頭重感、食欲低下
治療法: 半夏厚朴湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、柴胡疎肝湯など
2. 胃腸機能を高め体力を回復させる漢方薬
症状: 意欲低下、倦怠感、疲れやすい、食欲低下、下痢、貧血、めまい
治療法: 四君子湯、補中益気湯、帰脾湯、十全大補湯など
3. 自律神経バランスを整える漢方薬
症状: 頭痛、めまい、発汗、のぼせ、顔面の紅潮、イライラ
治療法: 桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、加味逍遥散など。
メンタル疾患アンケート
【うつ病・メニエール病・自律神経不調】

話をよく聴いて下さり、生活習慣、運動、栄養などのアドバイス、動機付けをして下さいます。対話でも治療を受けていると思えます。

【うつ病 メニエール病 自律神経不調】
私は「うつ病」「メニエール病」で治療中です。
また「腰痛」「自律神経の不調」もあります。
具体的な症状(だるい、吐き気、頭の違和感、胸の苦悶感、不眠、食欲不振、めまい、耳鳴りなど)
不安が強く家に引きこもり、最低限の家事しかできない自分を責めてきました。
たくさんの薬を飲み、運動は苦手で、汗をかくのも嫌うという生活が10年以上続いていました。渡辺先生の施術は、安心してリラックスして受けられます。
また、私の話をよく聴いて下さり、生活習慣、運動、栄養などのアドバイス、動機付けをして下さいます。対話でも治療を受けていると思えます。
おかげ様で痛み、体調、心も楽になってきています。減薬も進み、苦手な運動も少しずつやり始め、今は、里山歩きが楽しく、エアロビ教室にも参加しています。
疲れ過ぎてケアしていただくこともあります。よくなった状態を維持していきたいと思い、また、ストレスから上記の症状が出ることがありますので、週に1回施術を受けています。
※個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
【フラッシュバック・抑うつ・動悸】

アドバイス通り、良い眠りを繰り返す事で、短期間で回復する事が出来ました。

【フラッシュバック 抑うつ 動悸】
隣県の実家で営んでいた会社が破産し、高齢の父と自閉症の弟を見附市に住まわせ、世話をする事になりました。
実家の片づけ、負の財産の手続き、家族間の確執、不安、悲しみ、来る日も来る日もそう言ったことに追われ、心身が辛い状況になってしまい、通院を始めました。
良い香りのする素敵な部屋で、そういった事も含め体調の事をお話し、施術を受け、アドバイスをいただきました。
薬を服用する事より、「良い眠りを繰り返すことで、辛い記憶を上書きしていく事ができる」というアドバイスには、とても励まされました。
そしてその通り、日に日にフラッシュバックが軽減し、動悸もしなくなってきました。
通いだして半年以上経ち、とても元気になりました。
コロナ感染後、心が元に戻りそうになった時もありましたが、「元気になった過程を思い出して」とのアドバイス通り、良い眠りを繰り返す事で、短期間で回復する事が出来ました。
自分の身体に回復する力が備わっている事を実感し、自身にもつながり、感謝しています。
※個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
【うつ病・不安感・動悸】

「そのままでいいです」と仰って下さり、ありのままの私を受け入れて、勇気づけて下さいます。

【うつ病 不安感 動悸】
以前、3年ほどうつで病院に通い、その後、3年半位は薬を予防的に飲みながらも、良い状態を保っていたのですが、8カ月前からメンタルの状態が不安定になりました。
運動をしたり、自分なりに改善するように試してはいましたが、気分の落ち込みや、不安感、動悸といった症状が辛い状態でした。
テレビでうつに鍼が効く、というのを観た事を思い出し、ネット検索で「はりの響き」を見つけ、一縷の望みを持って、治療を受けてみようと思いました。
ほぼ週に1回のペースで通って、3か月位は大きな変化は感じられませんでした。
それでも通い続けたのは、先生に話を聞いてもらう、その時だけでも心が落ち着いて、安心できたからだと思います。
その安心感があってか、最近動悸が落ち着き、うつ症状や不安感も多少の波はありつつも、大分良くなってきたと感じています。
先生が「そのままでいいです」と仰って下さり、弱いありのままの私を受け入れて、勇気づけて下さいます。
私にとって、その言葉はどれだけありがたいかしれません。
※個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
【抑うつ・自律神経不調・腰痛】

体の不調での不安など家族や他人に話せない事も、いつも快く聴いて下さいます。

【抑うつ 自律神経不調 腰痛】
私が「はりの響き」を知ったのは娘の紹介でした。
3年ほど前になりますが、主人の母が亡くなり、主人がうつっぽくなり、私も体調がすぐれず下痢が続いて、体重が42Kgから37Kgほどになり、どんどん痩せていき不安な毎日でした。内科の病院で検査してみても、体調は良くなりませんでした。
そんな時、娘に「はりやってみない?」と紹介されたのが「はりの響き」でした。はりの治療は初めて受けてみました。
治療はもちろんですが、悩みごとや困っている事、体の不調での不安など家族や他人に話せない事も、いつも快く聴いて下さいます。
私の体調も半年位で、すっかりもとの体重に戻り、良く寝れるようになりました。食事がとれて、良く寝れる生活が一番の幸せと感謝しています。現在私は、腰が悪く歩行が苦手です。
そんな私を、はりともみほぐしで治療していただき、身体全体がポカポカになります。足の悪い私の目標は”ジャンプ”できるようになる事です。この目標に向かって続けていきたいと思っています。
※個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
【うつ・適応障害】

施術とともに、心を解きほぐされるひとときです。

【うつ 適応障害】
「うつ症状」の改善(適応障害に近いくらいの症状)の為に訪れました。
とても安らぐ雰囲気の中で施術して頂いてます。
自身では連続した日々の事なのでよく分かりませんが、月に1回程度と間隔をおいて通っているためか、先生からはどんどん良くなっていると言われます。
施術の内容と共に、心を解きほぐされるひとときです。
※個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
うつ病に対する、はり治療の報告論文

[2013年 標準的薬物治療に鍼治療を併用する有効性が示されています]
イギリスでうつ病の患者750人を対象に、3つのグループに分けて治療を行いました。①「薬物療法+鍼治療」、②「薬物療法+カウンセリング」、③「薬物治療のみ」です。患者は週に1回、最大12回の治療を受けました。3か月後、①「薬物療法+鍼治療」を受けたグループが一番うつ病の改善が見られました。
[2024 鍼治療の効果は何度目から高まるのか紹介してあります]
この研究では鍼治療の効果は時間をかけて少しずつ現れ、特に4週目以降に効果が強く現れるという結果が得られました。薬物療法よりも副作用も少なく有効性が期待できるとの報告です。
[2023 耳介への電気刺激(迷走神経刺激)がうつ病に有効性を示しています]
この研究は、taVNS(経皮的迷走神経刺激)がうつ病に対して有効かつ安全であることを示す最新のメタアナリシスです。taVNSは、薬物治療や他の治療法と比較して、副作用が少なく、手軽で効果的な治療法としてうつ病の治療に利用できる可能性が高いです。今後、さらに多くの研究が行われることが期待されています。(電気鍼治療に抵抗感の無い方には、耳介への鍼治療もおこなっています)

よくあるご質問
- Q. 病院で薬を飲んでいますが、併用して施術を受けても大丈夫ですか?
A. はい、大丈夫です。当院の施術は自律神経の調整を目的としており、薬の効果を損なうことはありません。医師の指導に従いながら施術を進めていきますのでご安心ください。 - Q. 施術は痛くありませんか?
A. 当院の施術はソフトな刺激を基本としています(電気鍼も行っております)。患者様に合わせて刺激量を調節致しますので、痛みが苦手な方も安心してご相談ください。 - Q. どのくらいの頻度で通う必要がありますか?
A. 症状の程度によりますが、初めの1か月は週1~2回おすすめしております。うつ病に関しては4回目以降から効果が出やすいとの報告があります。詳しいプランは初回にお伝えします。 - Q. 完全予約制とのことですが、急な予約変更は可能ですか?
A. はい、可能な限り対応いたします。ただし、直前のキャンセルや変更の場合はお早めにご連絡いただけると助かります。 - Q. 初めての施術が不安です。どんな流れで進みますか?
A. 初回は問診と体調チェックに十分な時間をかけ、現在の状態や施術の内容をしっかり説明します。不安や疑問があればその場で解消できますので、気軽にお話しください。
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