AMH(抗ミューラー管ホルモン)について
AMH(抗ミューラー管ホルモン)について
妊娠を考え始めると、よく耳にするのが「AMH」という言葉です。
でも、これが具体的に何を意味するのか、わかりにくいかもしれません。
今回は、30代の女性に向けて、このAMHについてわかりやすく説明します。
AMH(抗ミューラー管ホルモン)は、卵巣内にある卵胞(卵子の元)から分泌されるホルモンです。
このホルモンの量を測定することで、卵巣にどのくらい卵子が残っているのか、大まかに知ることができます。
簡単に言えば、AMHは「卵子の残りの数」を教えてくれる指標です。
30代になると、卵巣にある卵子の数は徐々に減っていきます。
AMHの値が低い場合、それは卵子の在庫が少なくなっている可能性があることを示しています。
反対に、値が高い場合は、まだ卵子が多く残っていると考えられます。
しかし、AMHの値が高いからといって妊娠しやすいわけではなく、あくまで「卵巣の予備能力」を見るためのものです。
実際の妊娠力は、他の要素、例えば卵子の質やホルモンバランスも影響します。
このAMHの検査は、不妊治療を考える際にとても役立つ情報を提供してくれます。
特に、体外受精(IVF)を考えている方にとっては、卵巣の反応を予測するために使われます。
AMHの値がわかれば、どのくらい卵巣を刺激すべきか、どのような治療計画が適しているかを判断する助けになります。
AMHの検査は妊娠への道を考える上での一つのステップに過ぎません。体全体を整えることで、AMHの数値に左右されず、あなた自身のペースで妊活を進めることができます。
参考文献